植木鉢にはどんな種類があるの?セメント・FRPの植木鉢のメリット、デメリット

大型でも軽量な新素材、個性的で幅広いスタイル

植木鉢には様々な材質が使われていますが、どのような特徴があるのでしょうか?
この記事では植木鉢によく使用される材質について、メリットとデメリットを含めて、それぞれの特徴を「焼き物」「セメント・FRP」「自然素材・ガラス・金属」の3つに分けて分けてわかりやすくお伝えします。
第2回目は複合素材。
ファイバーポリストーンに代表されるFRP(繊維強化プラスチック)、ファイバーセメントとして位置づけされているGRC(ガラス繊維補強セメント)、セメント、プラスチックの4つの素材について、それぞれの特徴とおすすめの植木鉢を厳選してご紹介します。

他の材質は下記のページでご覧頂けます

FRP(繊維強化プラスチック)とは

FRP(Fiber-Reinforced Plastics )は繊維強化プラスティックの略で、ガラスを溶かし、引っ張ってシート状にしたグラスファイバーを何層にも重ねることで、プラスティック単体では得られない、軽量でしかも高い強度を持ち合わせた複合材料に仕上げています。
バージの植木鉢でもFRPの一種であるファイバーポリストーンは主力商品のひとつ。
プラスティック原料のひとつであるポリエステル樹脂にボンドとストーンパウダー(石粉)をミックスしたポリストーンを内側からガラス繊維で補強することで、高い強度と耐久性を実現しています。
外観の近いファイバーセ メント製品と比べて割高ですが、プラスティック素材なのでセメントのように亀裂などからボディ内部に水がしみ込まないため、耐久性に優れているのが魅力。保水性が高く、自動潅水装置などで日々プランター内部に水が通る環境でも劣化が起こらない素材なので、商業施設の屋上など過酷な環境での利用にはとくにおすすめです。
表面はとても滑らかで陶器鉢に比べてゆがみがなく、スッキリとした仕上がり。鉢表面に細く均一なラインを入れたり、鉢壁を薄くスタイリッシュに仕上げることができます。

おすすめの植木鉢

ホルスド

ポリエステル樹脂にストーンパウダー(石粉)をミックスした植木鉢で、人工大理石のような滑らかで薄く均一な仕上がりはスタイリッシュさが際立ちます。
薄手なのに非常に堅牢、ほとんどゆがみがなく、シャープに仕上がっています。

マグナム

直径128cmのボウルや一辺140cmのキューブなど、圧倒的なスケールのプランターです。
プラスティック複合材をガラス繊維で補強し、軽量でありながらも屋上緑化など過酷な環境にも利用できる優れた耐久性が自慢です。

ポリ・ストーン ファセッツ 受け皿付き

遊び心を加えた多面体のポットで、ボディ内部がファイバー繊維で補強されているので軽量でありながらもとても強固です。
ホワイト、グレーの2色展開。
尺鉢にも対応しています。

GRC(ガラス繊維補強セメント)とは

ファイバーセメントは、セメントをガラス繊維で補強したGRC(Glass Fiber-Reinforced Cement = ガラス繊維強化セメント)の一種です。
水が浸みる状態だと劣化が早まるため、多くの製品は内側に防水・撥水塗装が施してあります。
セメントに、ガラスを溶かし引っ張って繊維状にしたグラスファイバーを織物として巻き付けたり張り付けたりして補強しながら、ボンドとコンクリートを何層にも塗り重ねて形成します。
引っ張る力には弱く、収縮から変形してひび割れてしますコンクリートの弱点をグラスファイバーで補強することでカバーし、ひずみを抑制しています。
全方向に補強が可能なので、曲げ強度がとても大きくなるので薄肉化でき、軽量化することができます。
衝撃に強いうえ、陶器よりも安価で、しかも見栄えするかなり大きなものを作ることができるので、店舗や展示場などを中心に急速に普及しています。
置き場所の条件にもよりますが、屋外で長期に使用すると変形したり、角部分に亀裂が入るなどして水が浸透することで劣化が早まります。
置き場所にもよりますが、4年程度でクラック、色あせ、変形など経年劣化が見られます。
ファイバーセメントはテラコッタや陶器鉢などに比べ、大型になるほどリーズナブルで軽量となりお得感が増します。
セメントに石粉を吹きかけて仕上げるので、外観はマット塗装、釉薬長ツヤ塗装、ワックス、色粉ミックス、錆風仕上げなど、個性的で幅広いスタイルを作ることができます。

おすすめの植木鉢

ファイバークレイプロ

グラスファイバーとマグネシウムセメントを組み合わせたポットです。
マグネシウムセメントは主に海水から生成されるマグネシウムを原料にした環境にも優しいエコロジカル素材。
合成樹脂やプラスティックを含まないことで、自然に近い風合いを出すことができます。
表面は打ちっぱなしのコンクリートのような気苞がランダムに入るのが特徴で、側面には真ん中がたわまないように芯を入れ、厚く補強することで強度を高めています。

コルテス

厚みのあるコンクリートポットですが、内側からマット状のファイバーグラス繊維で補強することでセメントの量を抑え、見た目よりずっと軽量に作られています。
セメントに色を練り込んで作られているので、仕上がりはとてもナチュラル。
仮に角が削れても、地色が同じなので目立ちません。

コンクア

打ちっぱなしのコンクリートのような濃淡のある深いグレーと、しっかりとした厚みを持たせた重厚なつくりが特徴です。
できる限りデザインはシンプルに、角を意識したシャープなつくりのポットです。

セメントの特徴

セメント製品は、焼き上げる必要がない分、ローコスト。型にはめて形成するので、さまざまな形を作ることができ、多面体などエッジをきかせたデザインも得意です。
小さくてもしっかりとした重量感と存在感があり、多肉植物やサボテンとの相性は抜群。今流行りのテイストにピタリとはまる無機質でクールな印象のポットが多数流通しています。
劣化はしにくいですが、衝撃では意外と欠けやすい素材です。
水が染み込みやすく乾きやすいので、じめじめとした環境を嫌う植物にはぴったりの素材です。
大きくなるとかなりの重量になるので、小型のものが中心になります。

おすすめの植木鉢

レト

帯の部分を削ってコンクリート素材色の濃いグレーを出し、ボディはそのまま白くスムーズに仕上げることで、セメントらしい二つの風合いを持たせています。
甘すぎないテイストが人気のポットです。

ディノ

セメントらしい多面体のずっしりとしたフォルムに王冠のようなペイントがアクセント。
手のひらサイズの愛らしいセメントポットです。

プラスチックとは

合成樹脂が成形されて、硬化した完成品がプラスティックです。
軽くて低価格なうえ、陶磁器の鉢ではなかなか出せないビビットなカラーが豊富に揃います。
大量生産は得意。色を混ぜることで簡単に調整できるので、型さえあればテラコッタ風や木調といった本物に近い雰囲気を出すことも出来ます。
柔らかな素材なので、多少ぶつけたり落としても割れることがなく、仮にぶつかってもケガをすることがなく、軽くて持ち運びがしやすいことから公共施設でもよく使用されています。
材質の加工のしやすさから、スリットをつけて排水穴を設けるなど育苗するために工夫された機能的な鉢もあります。
ただ、軽量なため風で倒れやすく、通気性がないので長期の栽培には不向き。
ものによっては日射による劣化が早く、寒暖差のある地域では、数年で割れたり欠けたりすることもよくあります。
UV劣化防止の添加剤を工夫することで、軽量でありながらも劣化しにくく、質感を高めた製品の利用が商業施設を中心に広がっています。

おすすめの植木鉢

ウィーブンポット

プラスティック素材のひとつであるポリレジンを原料とした人工ラタンをフレームに手編みすることで生まれた新素材の製品で、UV劣化成分を調整することで屋外でも使用できる品質に仕上げています。
編み込む人工ラタンの断面を半円状にすることで立体感を出し、本物のラタンに近い雰囲気をもたせる工夫をしています。

アクシア

樹脂の中で最も比重が軽く、極めて加工性が高いうえに優れた強度をもつポリプロピレン(PP)でできた大型ポットです。
エンボス加工によって表面をマット調に仕上げ、リム部分を二重にすることで通常のプラスティック製品にない高級感をもたせています。

バージの選んだセメント・FRPの鉢

バージでは、商業施設などでも扱いやすい、軽量ながらも衝撃に強く、屋上のような過酷な環境でも劣化しにくい植木鉢を求めて、新素材や新技法を積極的に取り入れた商品を取り揃えています。
とくに大きな植木鉢はバージの得意とするところ。
長く安心してお使いいただける商品を選んでいます。

耐久性でイチオシ

過酷な環境でも安心して使用できます

 

よりナチュラルなものをお探しなら

本物に近い質感

 

デザインの美しさでおすすめ

高級感のあるモダンなデザイン

 

使いやすさで選ぶなら

スタンダードなデザインとカラー

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