海外でも人気!?カエデを鉢植えして紅葉を楽しもう!
カエデは秋に紅葉する樹木の代表格で、日本での人気はもちろん、海外でのカエデ人気はそれ以上です。
近年、欧州やアメリカでは日本より大規模に栽培され、それを反映するかのように、アメリカで開催された植物の見本市では、会場がカエデで埋め尽くされていました。
日本庭園のイメージが強いカエデは、洋風でもとてもお洒落。
どんなスタイルの庭にも合わせやすく、日本のカエデもジャパニーズ・メイプルとして、欧米の庭づくりには欠かせない存在になっています。
そんなカエデは秋の紅葉も魅力的ですが、緑、黄緑、赤、橙、黄、紫、ピンク、白など、秋にない色も楽しめる春の新芽の美しさは「春紅葉」とよばれ、秋以上ともいわれます。
庭木としての利用だけでなく、鉢植えにして玄関先に飾ったり、短期間なら室内でも楽しむことができるので植木鉢での栽培もおすすめ。
樹高が20~1500cmほどの苗が入手可能で、置き場所によって品種やサイズを自由に選ぶことができます。
野山に出かけて紅葉の美しさを堪能するのも楽しみですが、自宅の庭やベランダで美しい紅葉を見られたら、どんなに贅沢でしょう。
この記事では、カエデを植木鉢で育てるポイントと美しく紅葉させるコツをお伝えします。
まずは素朴な疑問を解消
モミジとカエデはどう違うの?
英語圏では区別なく、Maple(メイプル、メープル)と呼ばれるモミジとカエデ。
実はどちらもカエデ属の植物ですが、日本では葉の切れ込みが深いカエデをモミジ、葉の浅いカエデをカエデと呼んでいます。
名の由来は異なり、モミジは秋に草木が黄色や赤に変わることを意味する動詞の「もみず」から転じたもの、カエデは葉がカエルの手に似ていて「かえるて」から転訛したといわれています。
コウヨウは「紅葉」と「黄葉」がある!?
葉は赤くなるだけでなく、黄色くなるものもあり、そのメカニズムは異なります。
秋が深まり夜間寒くなると葉柄のつけ根に離層ができて、葉に蓄えられた糖分が枝へ移動しにくくなると生まれるアントシアニン(赤色色素)が葉色になるのが紅葉。
一方、黄葉は植物の緑のもととなるクロロフィルの活動が弱まることで、クロロフィルとともに葉に含まれていたカロチノイドの黄色色素が目立つようになって起こります。
これらの色素の強弱で、様々なカラーが現れます。
カエデを植木鉢で育てる!
育て方のポイント
- 落葉期の11月~3月が植え付けの適期
根まわりを一回り程崩して、ポットの二回りほど大きな鉢に植えつけます。
植えつけ後はたっぷり水を与えましょう。 - 一日2~3時間以上は日が当たる場所で育てる
夏の西日にはなるべく当てないように管理します。 - 夏の水切れに注意
表土が乾いたら、鉢底穴から水が流れ出すほどにたっぷり与えます。
肥料は、1~2月頃と5月中旬~6月に少量与える程度で構いません。
2~3年に1回は植え替えましょう。
美しい紅葉のための秘訣
夏の乾燥で葉を茶色くさせてしまうと秋の紅葉は期待できません。
もし茶色くなっても8月までなら茶色の葉をむしって、新葉を芽吹かせれば間に合います。
- 夏から秋に葉を傷めない
鉢栽培ではとくに水切れすると葉が傷みます。
暑さ寒さには強いですが、乾燥すると葉焼けを起こして、綺麗な紅葉が見られなくなります。 - 日当たりのよい場所で育てる
日陰では赤くならず、黄色くなるのが普通です。
夏の強光線で葉焼けすることがあるので注意します。 - 秋口に入ったら、肥料は与えない
いつまでも葉が元気だと、なかなか離層ができません。
6月までには施肥をやめ、秋口には肥料分がほぼ切れているようにします。 - 10月になったら夜温を下げる
昼夜の寒暖差が激しいほどきれいに紅葉します。
都会では打ち水をするなど、鉢周りの温度を下げる工夫をしましょう。
鉢植えで紅葉を楽しむ時におすすめのアイテム

アガス コニック
二つと同じもののない個性的なテクスチャーと重厚な風格が持ち味のポットで、枝が広がる樹形が綺麗。
紅葉、春紅葉ともに映える緑色はカエデにおすすめのカラーです。

ヴィトロ ドゥオ
濃淡のある、鮮やかで光沢のあるカラーが人気のヴィトロシリーズ。
カエデに合わせるととてもモダンです。
レッド、グリーンはとくにおすすめ。
変わっていく葉色との共演を一年を通して楽しめます。

タンカ ストライプ
燻し焼きならではの渋い光沢とハンドメイドならではの味わいあるストライプは、和の雰囲気を持ちながらもとてもモダン。
どんな葉色もしっくりまとめる深い味わいです。