Gardening Tip For April 今シーズンは大ぶりの植木鉢に挑戦しよう!

大きな植木鉢が作り出す、優雅で心地よい空間

カエデやクレマチスといった落葉性の植物の新芽が芽吹き、宿根草がツンツンと顔をのぞかせはじめる4月は、空きスペースのようになっていた静かなガーデンに緑が戻ってくる、ガーデナーにとっても植物たちにとっても一年のうちでもっとも活気づく季節です。
この時期のお花屋さんやガーデンセンターは、初夏から秋にかけて楽しむ花たちが店頭に並び、とにかく華やかな賑わいです。
そんな花たちで、小さな植木鉢にかわいい寄せ植えを作って玄関先を明るく飾るのも春の楽しみですが、今シーズンはその場所に大きな植木鉢を置いて、風を感じる素敵なエントランスに挑戦してみませんか?
この記事では、大きな植木鉢を取り入れるメリットをイメージ画像を使ってわかりやすくお伝えするとともに、エントランスを美しく演出する素敵な植木鉢を厳選してご紹介します。

大きな植木鉢がもたらす効果

大きな植木鉢は小さな植木鉢では得られないたくさんの利点があります。
玄関は壁で仕切られた無機質で大きな空間なので、小~中型の植木鉢を持ち込んでも、どうしても物足りなさを感じてしまい、植木鉢が増えていくばかり。
大きな植木鉢で作る鉢植えは、たった一鉢で玄関先に広がりのある伸びやかな空気を吹き込みます。
風を感じる大きく動きのある情景は、空間にナチュラルな優しさをプラスしてくれます。

5つのメリット

  1. 玄関先とポーチとの間に遠近感が生まれ、奥行きを感じさせることで広く見せる効果があります。
  2.  ゆったりとした上への広がりが優雅で落ち着きのある雰囲気を作ります。
  3. 憧れのシンボルツリーが植えられます。
    生長が早いことや大きくなりすぎること、ほかの植物と雰囲気が合わないことなどで植えることをためらっていた樹木を育てることができます。
  4. 簡単なメンテナンスで楽しめる。
    小さな植木鉢よりも水やりの手間が少ないので、草花よりも手入れが簡単です。紅葉や実などで季節を感じることができ、メインの木と根元に植えたカラーリーフがあるだけ庭を切り取ったような演出ができます。
  5. 日よけや目隠しになります。
    自然の影を作ることで壁や塀の照り返しを軽減し、直射日光を避けた風通しのよい空間を作ってくれます。

家の外観や景色とのバランスも意識すると、まとまりやすい

大きな植木鉢は、門やカーポート、フェンスなどと同じように、はじめから設置されたエクステリアの一部と考えると、とても選びやすくなります。
家のデザインは洋風か和風かというだけでなく、ウッド調やレンガ調など選んだ資材によって全体的に統一したスタイルがあります。
 植木鉢の場合も素材感やデザインだけでなく、カラーやツヤのあるなしだけでも全く違った印象になりますので、大きな植木鉢を取り入れる場合はとくに慎重に選びたいものです。
すでに庭にある植物とのバランスも意識できれば、もっと素敵な雰囲気になります。
弱い風にもさらさらなびく小さな葉を持つ樹木は、優しさにあふれた雰囲気を、流行りの観葉植物はセンスのよいお洒落な雰囲気をもたらしてくれます。
玄関先の空間は新しい樹木を持ち込んでも日陰を作って他の植物に影響が出るようなことがないので、思い描いた樹木と植木鉢のコラボレーションを楽しむには絶好の機会です。

比べると、違いは一目瞭然!

A.落ち着きのあるダークウッド調の家

玄関前に植栽スペースを設けて、緑に囲まれた空間を演出しています。
 
植栽スペースの樹木が落葉して寂しい時期にグリーンを追加。奥行きを感じさせる効果も。

マホニア・コンフューサ、キョウチクトウ、ニューサイラン、ナンテン、ヤツデなど

◆ Aに使用した植木鉢

ウーヌス ジャー

黄銅、黄金、黒色が混じりあった豊かな表情のポットで、鈍い輝きと重厚なつくりが空間をシックに演出します。
表面がガラス質でコーティングされているので、室外で使用しても汚れがつきにくい仕上がりです。13号がおすすめです。

B.南欧テイストの家

レンガに白壁といった光あふれる家。
門の前に小さな植栽スペースを設けています。

草花が小さく少し物足りない感じ。シンボルツリーで広がりを。

オリーブ、ユーカリ、ローズマリー、コニファー、レモンなど

◆ Bに使用した植木鉢

カルモー FR1

表面の乳白色のムラとふっくらとしたラインがやわらかな印象のポットで、かなり厚手に作られているので、こんもり樹形の植物との相性も抜群です。9号がおすすめです。

C.スタイリッシュなグレートーンの家

白、シルバー、グレーが直線的で、少し冷たい印象。

 柔らかな印象の玄関に。窓の目隠し効果も。

シェフレラ、ユッカ、シマトネリコ、ドラセナ、イロハモミジなど

◆ Cに使用した植木鉢

タンカ 202 ストライプ

鈍い輝きのある炭化グレーが美しいポットで、ハンドメイドならではの深い味わいが魅力です。
和洋問わず、しっとりとした空間を演出。10号がおすすめです。

トップ画像で使っていた植木鉢

ウーヌス ユーポット

厚手で重厚なつくりの大型釉薬ポット、ウーヌス。
2017年から販売が開始されたホワイトは、釉薬のもつ上品な光沢と、無彩色のスノーホワイトならではの透けて見える地色が陶器鉢らしい高級感を醸し出し、空間を品よくまとめます。
釉薬によって表面がガラス質でコーティングされているので、汚れの付きにくさも◎。10号がおすすめです。

その他、おすすめの植木鉢

 A・B・Cでご紹介した以外にも、こんな植木鉢がおすすめです

トリニダート 972

高温焼成されているので年月が経ってもほとんど変色しません。
焼き物らしいラフな表情と、和洋問わず合わせやすい飽きのこないカラーが魅力。10号がおすすめです。

アガス ユーポット

一つ一つ違った独創的なテクスチャが美しい個性的なポットで、スポットが当たったときに浮かび上がる姿がキレイなので、夜の景色も◎。9号がおすすめです。